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皇国医事沿革小史
後編第六期
先是〈○天保弘化〉京師に小森鷯斎〈和気氏名は義啓、桃塢と号す、縫殿助兼信濃守たり、〉あり、鷯斎の学は稲村三伯に出て、和蘭の医学に精しく、最も内科の術に巧妙なり、屡々皇族槐門の召に応ず、毎に奇効あり、依て正六位下に叙せらる、蓋し 貴族の洋方医お召すは( ○○○○○○○○○○) 、 実に鷯斎より始る( ○○○○○○○○) 、