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時還読我書

伊沢長安話す、先年飛騨に 伝屍( ○○) お治する奇薬お施すものあり、一医其方お懇請すれども与へざりしゆえ、山に入りて薬お製するとき、〓にこれお伺しに、乾人糞お焼たるにこそありけれ、此より彼医其方お浪語せしに、其後は彼人施すにも効なかりしとぞ、乾人糞の瘵お治することは古方にも見たり、