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時還読我書

儒生近藤大作といふもの、苦学のために労憊し、 億嗽( ○○) 、白沫、羸痩、裏急等、諸証おあらはし、たヾ脈気に穏なるところあるのみ、治お原南陽に乞しに、小柴胡湯に加附子茯苓お処せり、用ゆること数十日にして快復せり、王徳膚の固陽湯お労へ用ひたることあれど、南陽の術また感服するに堪たり、