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耶蘇天誅記前録

耶蘇宗門制禁之大旨中
一元和完永の年間とかや、京都の住人、外科の医師 慶友法師( ○○○○) 、吉利支丹の伴天連たりといへども、彼者外科の名人たるに依て、獄中の揚屋に差置かれ、禁中御病用ある時は、召出して、治療せしむ、又外科の術所望の者あれば、其人に依りて、重宗〈○板倉〉是お許し、弟子とせし故に、外療の伝お受得たる者も間有りしとかや、