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医事漫録
二編
一産前婦に、 食お強る( ○○○○) こと、世挙てすることなり、但婦の飢飽に随ふべし、多年産婦お診するに、必腹部に食積あり、これその候なり、頑愚の老婦お近くべからず、種々の害おなす、或人雞冠木お産婦に服せしめ、不救おみたり、芋のからのたぐひ、古血お下すと号して、田舎に用ることあり、土気によるべし、味噌汁おだに、汚血不下には用ふべからず、〈 中略 経験産事揃〉