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続古事談
五諸道
富家殿〈○藤原忠実〉灸治し給けるに、重康申さく、日神もヽにあり、やき給べからず、このかみ、忠康申さく、内もヽ、外もヽことなり、医書明堂図に見えたり、外もヽはヾかるべし、玉篇切韻まことに、忠康が申がごとし、これによりて、重康おめさず忠康やきたてまつる、兄弟中あしくして、つねにかヽる事ありけり、忠康は、雅忠が実子にはあらず、上野守良基が子也、雅忠おさなくより、子にして、道おつたへたるなり、 医道の課試( ○○○○○) 、 忠康までしたり( ○○○○○○○) 、其後するひとなし、