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頓医抄
十二諸気
夫人は天地陰陽おうけて生ず、蓋天に六気あり、故に人に三陰三陽ありてこれに応ず、地に五行あり、人に五臓五府あり、これに応ず、こヽに或は四百四病と名け、或は万病と称す、其うち巣元方病源論には、千八百の門おたてヽ、一門のしたに各衆病おあかせり、しかりといへども、病万差にして、なほつくすことあたはず、こヽに陳言無択が三因方に、三の因おたて、万病おおさむるに、病としてつきずと雲ことなし、其 三因( ○○) と雲は、一には 内因( ○○) 、二には 外因( ○○) 、三には 不内外因( ○○○○)これなり、内因と雲は、 七気の病( ○○○○) なり、いはく、喜、怒、憂、思、悲、恐、驚の七の気は内心より生ずる病なるゆへに、内因と名づく、