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病家須知

黴毒の心得お説〈○中略〉
又最懼べきは癩病にて、古人の天刑病といひしも宜なり、然はあれども、其身体既に潰煉腐蝕たるものも、能灌水治法に委れば、偉功お奏ことあり、これ予〈○平野重誠〉が創意の歴験にて、古人のいまだ言及ざることなり、