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続古事談
五諸道
典薬頭雅忠が夢に、七八歳ばかりなる小童、寝殿にはしり遊て雲様、先祖康頼ねんごろに祈し心ざしにこたへて、 文書( ○○) おまもりて、二三代あひはなれぬに、このほど火事あらんずるに、つヽしむべしとみて、廿日ばかりありて、家やけにけり、されども文書一巻もやかずとぞ、昔は諸道にかく守宮神たちそひければ、しるしも冥加もありけるにこそ、