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古事記伝
三十九
薬方は、久須理能美知と訓べし、〈方は 和邪( わざ) とも訓べし〉書紀神代巻に、定其療病之方、〈此方おば、 さま( ○○) とも訓れど、然は訓べくもあらず、〉さて知薬方とは、薬お用ひて、術お治むる術お知れるお雲なり、〈医お薬師と雲も是なり、漢国の医書どもに、薬品お合せたるお薬方と雲とは異なり、〉書紀天智巻に、百済の人どもの中に、 解( さとる) 薬と注したるあるに同じ、