[p.1051]
春雨楼叢書

野牛乳( ○○○)
長崎の吉雄氏雲く、野牛の雌お多く養ひ置き、其乳お取り、毎日茶碗の茶に少しづヽさし飲む、茶も甘くして甚だ美し、三十日も飲ば、淫事お忘れて、身体甚だ壮なり、是即長寿お得るの法なり、阿蘭陀の人、寿おたもつの薬お、皆牛乳の類、淫道お忘る事お先とす、是れ猶なる事なり、