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塵塚談

朝鮮人参座( ○○○○○) 、宝暦明和の比迄、下谷新し橋通りに開き、門構にして、門の正中に、朝鮮人参座といふ額おかけ、住居せしが、今は如何なりしや、断絶もせしと思はる、宝暦の初の比か、浪人の類、御旗本の人参判鑑お、目方の多少により、金銭お出してもらひ受、人参座へ行、人参お請取、直に買請人有之、金銭おまうけし事あり、