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日本教育史資料
十九医学
薬品会之事
毎年四月、薬品会と雲ことあり、館中〈○医学館〉貯るところの薬品等お、風入するの為め、設けたるものなれども、終には衆庶の観覧に供ることヽなる、此に至て、館中貯る所のみならず、諸医官競て珍品奇物お持寄ることヽなる、或は俗家の奇品お所持する者は、医官に托して出品する者あり、本会は、二日間にして、観覧せんとする者は、必ず切符お要す、此切符は売八することなく、諸医官より其知己に分つもの也、