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源氏物語
五十四手習
中やどりおぞまうくべかりけるなどいひて、夜ふけておはしつきぬ、僧都はおやおあつかひ、むすめのあま君はこのしらぬ人〈○浮舟〉おはぐゝみて、みないだきおろしつゝやすむ、 おいの病( ○○○○) のいつともなきが、くるしと思給べし、とほ道のなごりこそしばしわづらひ給ひけれ、やうくよろしうなり給にければ、僧都はのぼり給ぬ、