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御湯殿の上の日記
慶長十三年四月八日、ひでより、こんどのわづらひ、みかぐらなど色々御きも入ゆへ、ほんぶくにてかたじけなきとて、御礼にいちのかみのぼせらるヽ、ひでより、大たか十でう、志ろかね百まいしん上、御ふくろより、ちやうし百きん、ぢん百両しん上、いちのかみ、もろはく三か、はくてう一折、みつかん一折しん上、女院の御所へも、女御の御かたへも、ひでより御ふくろより参らる、女院の御所へ御すそわけ、ちやうし十きん、ぢん、大たかまいらせらるヽ、八でう殿おはじめ、御所々々へも、大たか、ちやうしまいらせらるヽ、