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古事記伝
四十三
押歯は、和名抄に、蒼頡篇雲、齵歯重生也、齵歯於曾波とある是なり、冠辞考〈おしてるの条〉に此お引て、襲重なれる歯のおはせるお雲とあり、如三枝とは、彼草の三茎の相対へる状に重なれる御歯にぞありけむ、