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叢桂亭医事小言

積聚 奔豚 伏梁 虫積〈○中略〉
癥は塊お結びて援にあると雲ほどに徴の見ゆる積也、瘕は形ありと見ゆれども、仮の形にて、散ずる時もあるの名也、塊は手にあたり、或は稜角有ものもあり、按じて痛むも有、如何に按じても不痛もあり、土のかたまりてあるおつちくれと雲の形に似たるにて、塊とは雲、即癥と同じものなり、元来の字お設たる如此なれども、中世以来の医書には混雑して有、