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倭訓栞
前編二阿
あしのけ 和名抄に、脚病脚気と見ゆ、あしのけのぼるといへるは、今の脚病衝逆おいふ、源氏物語、うつぼ物語などに、かくびやうといへるも、亦脚病の音なり、〈○中略〉きや反かなり、よてかくびやうとも、かつけともよめり、後撰集に、
あしびきのやまひはすとも踏かよふ跡おば見ぬは苦しきものお