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叢桂亭医事小言

鶴膝風〈○中略〉
鶴膝風は至て治し悪し、廃人になるもの多し、早く鍼して悪汁お去るべし、又焼酒にて蒸す、針は外科の上手に任すべし、膝頭お按ずれば、悪汁の有は指下にひヾきて自然に水勢あり、鍼は膝内辺より入るヽなり、悪汁お取りても歩行なりかぬるもの有れども、悪汁お取らずに廃人になる故、悪汁お取お正法とす、万一に全快お望むべし、焼酒にて日々蒸す、又濁酒未漉もろみへ生午漆根お加へ、煮て布に包みて日々蒸且服すべし、