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理斎随筆

子供、 くさかさ( ○○○○) 出来たるに、左の歌おかきて張おけば愈とぞ、
春の日の長に草もかりすてんとくかりつくせ庭の夏草
また瘭疽の薬には、みかんのたねお黒焼にして、のりにまぜ付る、此薬のどけには管お以、咽に吹入るべし、また産後の水気あるにはとへらの木、右の手一束に切りて皮お煎じ飲べしと、いづれも手がろき事共にて、覚え居てよろしき事なれば書付る、