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有林福田方

瘰癧( るいれき) 〈くひこ〉
論雲、夫瘰癧は即 九漏( ○○) 是也、多く項腋の間にあり、累々として大小定なし、発汗寒熱おなし、膿水潰漏つぶれもり、其根は臓腑にあり、必用方雲、毒薬お以て点蝕し、及び針刀お以て 鎌割( けんかつし) きりさひ、癧お労して甚くなすことお忌むべし、即に蝕ばみ入つれば后に死せずと雲物なし、蓋し外医既に慈悲少なく、又利こと積日におひてす、特に宜戒之、