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有林福田方

癜瘍( しらはた)
三神散、紫黒赤白の 癜風( しらはた) 、 癧瘍( れきえき/なまづ) の白く 駁疾( ふちなる) お治す、硫黄一分、白礬一分、生膩粉二銭、右同研て 紫茄子( あかなすひ)の汁お取 調( とひ) て少お 傅( つけ) べし、仍茄子お切て薬に 浥( しめ) て患処お磨ること百十一どばかりせよ、日三び、私雲、白癜風の病は毛髪に入れば、毛髪も皆白くなりて、而も髪は落ることなし、白癩は毛髪に入れば即毛髪も倶に落ち膚へも白くして肌も不仁して物もおぼへず、痛からず、此お以て 異( かはりめ) とすべし、 白山かたい( ○○○○○) と雲は是なり、