[p.1254]
病名彙解

痤( ざ) 腓( ほつ/ふつ) 生気通天論曰、汗出て湿お見ば、乃痤腓お生ず、類註に、汗まさに出るときは、玄府開く、若し湿気お見ば、必膚腠に留る、甚しきものは痤おなし、微なるものは腓おなす、痤は小〓なり、腓は暑疹なり、馬玄台が註に、湿邪凝結して遂に座腓おなす、痤は腓二較れば大なりとす、其形〓に類す、腓は痤に較れば小なりとす、則所謂風〓是なり、正宗に雲、痤腓は密なること撒粟の如く、尖ること芒刺の如く、痛痒常ならず、混身草刺甚しきものは皮損して瘡おなすと雲り、按ずるに、痤は小きねぶとの類、腓は風ほろせの類なるべし、