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時還読我書

病人はやく 床瘡( ○○) お生ずるもの、多は不治なるものなれども、奥羽などにては病の難易お問ず、熱証には必ずこれありときけり、風土の異なるゆえならんか、又或人の言に、床瘡には何にても紫色の褥へ臥せしむるときは、必ず潰煉するに至らずといへり、これお試しに験あるお覚ゆ、