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病名彙解

遺毒( いどく) 小児に生ずる瘡なり、外科正宗に雲、遺毒は乃ち未生の前にあり、胞胎にあつて廩受す、父母楊梅瘡の後、余毒いまだ尽ざるの精血孕成、故に既に生ずるの後、熱湯にて洗浴し、衣物に烘薫せられ、外熱内毒お触動して、必ず肌膚の表に登す、先紅点お出し、次に煉斑おなす、甚しきものは口角、穀道、眼眶、鼻面の皮肉倶に壊、多くは乳哺お妨げ、諦叫安からずとなり、