[p.1291]
叢桂亭医事小言

淋病
是は壮実の人に多し、先づ五淋と雲お諸書に挙たる内に、 石淋( ○○) は小便の中に石の形おなしたる物通ず、歯塩の様なるもの也、大抵血淋と合淋す、病甚しく忍兼て寒熱も有、或絶食にて疲れるも有、血淋は血の内に如魚腸凝たるもの雑下し、尿孔お塞ぐ故、痛苦も強ぐ数十日お経、面色青、経月に至れば、唇舌青白、隔間に悸お生じ、呼呼迫して終黄胖病になり、淋家の主治にては治せぬも有、