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源氏物語
十榊
わらはやみにひさしうなやみ給て、まじなひなども心やすくせんとてなりけり、修注などはじめて、おこたり給ぬれば、たれも〳〵うれしうおぼすに、れいのめづらしきひまなるおと、聞えかはし給ひて、わりなきさまにて、よな〳〵たいめし給ふ、