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雑病記聞

中風感冒
一古書に 中風( ○○) と雲は、 風ひき( ○○○) のことにて、後世の医書には、是お 感冒( ○○) と雲、後世の医書に中風と雲は、偏枯半身不遂の病にて、今俗にも是お中風と雲、又は中気とも雲、今論ずる処は、傷寒論二出る中風方彙などに出る感冒にて、俗に雲ふ風ひき也、是傷寒の軽きにて、最初に悪寒、発熱、頭痛、鼻涕出るなど、人々知る処の症なり、其理は皆傷寒と同理なり、