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閑窻自語
霊元院 疫癘( ○○) 和歌事
享保八年病はやりて、人民多くうせぬ、霊元院の御うたあり、
風ふかば本来空のそらにふけ人にあたりてなんの疫癘
此御製お都鄙き、つたへて、かき志るし、まもりとせしに、やめるものははやく治し、やまざるものは大かたにのがれけりとぞ