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玉勝間
十二
風引たるお咳気といふ事
此わたりの人、ふるくは、風引たることお、 がいき( ○○○) といへりき、宣長がわかヽりしほどまでは、なべていへりし言なるお、今はさいふこと、おさ〳〵きかず、これもふるきこと也、中昔五六百年さきの記録などに、風病おおほく咳気と志るせり、