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源氏物語
十賢木
このたびのつかさめしにももれぬれど、いとしもおもひいれず、大将殿〈○源氏〉かうしづかにておはするに、世ははかなきものと見えぬるお、ましてことわりとおぼしなして、つねにまいりかよひ給ひつ、がくもんおしあそびおももろともにし給ふ、いにしへも ものぐるほしき( ○○○○○○○)までいどみきこえ給ひしおおぼしいでゝ、〈○下略〉