公裁秘録

三

乱気御仕置之事
元禄十丑閏二月相極候は、 乱気( ○○) に而人お殺候者、本性之者とは違候間、向後は牢舎申付様子次第、其儘永牢に而差置、其上若本性にも成候はヾ遠島にも申付、可然品により下手人に成べき子細候はヾ、其節伺有之筈に候処、自今以後は、乱気に而人殺候共可為下手人候、本性に而人お殺候も 乱心( ○○) に而殺候も、同然之御仕置に候間、可被存其旨候、
但元禄十丑閏二月相極り候以後、今に至り永牢に而差置候者候はヾ、是は其通可為候、
享保二〈酉〉十一月五日
右は酉十一月五日、於羽目之間河内守殿三奉行〈江〉御渡候、