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病名彙解

注夏病( ちうかひやう) 人、五六月の時分、身節だるく、あつけにくるしみ、心あしきなり、俗に なつやせ( ○○○○)と雲ものなり、子和が曰、痿の作るなり、皆五月六月七月の時なり、午は少陰君火の位、未は湿土庚金伏火の地、申は少陽相火の分、故に痿、此三月の内に発り、熱おなすなり、故に痿お病の人、其脈浮大なりと雲り、玉案に雲、注夏病は、春の末夏の初に遇て、便〈ち〉頭疼脚酸ことお覚へ、神思困巻し、飲食減少し、四肢消痩、軟弱にして力乏と雲り、