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時還読我書

佐渡に 石ぶみ( ○○○) といへる病あり、人道路お歩するとき、作足下痛おなし、初は堅結して後腐煉し、其肉嵌脱し、日お経て漸々に平復す、俗説に那須の原の毒石、砕け散じて飛来るお、誤蹈によりて此名ありといへども、其石いかなる物といふことも知らずと、彼地の門人菊池完斎の話なり、