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<meta name="keywords" content="古事類苑,封禄部三,留む、但し其家に五位以上の人ありて、受くる所の位田未だ其数に盈たずば、免官等の人より進ずる所の田お廻らし給するなり、又歿後には総て位田お収むるお、是にも沿革ありて、田令の釈に依れば、班田の年お待たず、死闕の日即ち収めたるお聖武天皇の神亀三年に、薨卒の後、六年お限りて収め、又光仁天皇の宝亀九年に、縮めて一年とし、子なき者は当年之お収めしお、桓武天皇の延暦十年に、子の有無お問はず、共に一年の間は給ふことヽせり、其六年、一年と雲ふは、満六年、満一年なり、さて位田お充つるには、民部省より奏聞して符お其国に下し、諸国よりは品位田帳お造り、毎年税帳使に付して民部省に進むるなり、総て位田は輸租田なるお、未給の間、即ち無主位田は輸地子田なり、又己が位田お寺に施し、僧に位田お賜ひ、薨後十三年お経て、始て位田お収めたるが如きは、位田の変例なり、,位田施寺,類聚国史,百八十二/仏道">
<title>封禄部三|留む、但し其家に五位以上の人ありて、受くる所の位田未だ其数に盈たずば、免官等の人より進ずる所の田お廻らし給するなり、又歿後には総て位田お収むるお、是にも沿革ありて、田令の釈に依れば、班田の年お待たず、死闕の日即ち収めたるお聖武天皇の神亀三年に、薨卒の後、六年お限りて収め、又光仁天皇の宝亀九年に、縮めて一年とし、子なき者は当年之お収めしお、桓武天皇の延暦十年に、子の有無お問はず、共に一年の間は給ふことヽせり、其六年、一年と雲ふは、満六年、満一年なり、さて位田お充つるには、民部省より奏聞して符お其国に下し、諸国よりは品位田帳お造り、毎年税帳使に付して民部省に進むるなり、総て位田は輸租田なるお、未給の間、即ち無主位田は輸地子田なり、又己が位田お寺に施し、僧に位田お賜ひ、薨後十三年お経て、始て位田お収めたるが如きは、位田の変例なり、|位田施寺</title>
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<div id="V">類聚国史<br /></div>
<div id="N">百八十二/仏道<br /></div>
<div id="B">延暦十二年二月戊午、播磨国言、故左大臣従一位藤原朝臣永手位田町、神護景雲三年、有勅入四天王寺、夫賜位田者、以身為限、永入寺家、事乖国憲、勅先朝既行、宜莫収還、<br> ○按ずるに、藤原永手は、神護景雲三年二月に従一位に叙せり、其後に又進みて正一位と為れども、従一位の位田お施せるお以て、当時の位階お挙しなり、而して延暦十二年は、神護景雲三年お距ること二十四年、永手の薨ぜし宝亀二年お距ること二十二年なり、
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