類聚三代格

十五

太政官符
応割官田充諸司要劇並番上粮料事
合一千二百卅五町二段三百卅九歩
山城国百九十四町三段二百卅九歩
図書寮十九町八段二百九十七歩
散位寮十二町八段二百七十歩 治部省廿一町四段三百卌二歩
刑部省廿四町六段二百七十歩
判事卌川二町三段六十三歩
囚獄司九町二段百廿六歩
正親司九町二段百廿六歩
采女司八町四段二百八十歩
弾正台卌町二段二百十六歩
左兵庫十二町九段二百卅四歩
右兵庫十二町九段二百卅四歩
大和国四百六十七町九段二百十八歩
太皇太后宮職廿三町三段二百八十歩
皇太后宮職廿二町七段二百八十歩
内蔵寮六十町三段百八十歩
大蔵省卅二町三段二百七十歩
主殿寮廿四町五段十八歩
左近衛府卅三町七段三百廿四歩
右近衛府卅一町三段百八十歩
左衛門府廿六町五段卅六歩
右衛門府廿六町五段卅六歩
左兵衛府卅三町七段三百廿四歩 右兵衛府卅三町七段三百廿四歩
左馬寮六十一町六段百七十七歩
右馬寮五十九町二段八十一歩
河内国二百六十町百九十六歩
式部省卅四町四段二百七十歩
玄蕃寮十六町五段百廿六歩
兵部省卅二町一段五十四歩
大膳職卌二町七段
木工寮廿町七段二百八十八歩
掃部寮卅五町五段二百五十歩
内膳司廿四町一段
左京職廿六町八段三百廿四歩
右京職廿六町八段三百廿四歩
摂津国三百十二町九段五十二歩
大舎人寮十六町二段二百五十二歩
縫殿寮十三町九段百卅六歩
内匠寮廿三町二段
内薬司廿一町九段五十四歩
雅楽寮卌七町六段二百卌三歩
諸陵寮廿町五段二百八十八歩 造兵司十町三段五十四歩
鼓吹司十九町六段八十歩
隼人司十二町六段
大蔵省卅町一段二百八十八歩
織部司十二町六段
木工寮卅四町六段
造酒司九町二段三百卅三歩
園池司六町九段二百八十八歩
主水司九町二段三百廿四歩
主油司七町九段二百五十八歩
東市司七町九段百九十八歩
西市司七町九段百九十八歩
右要劇之俸、其来尚矣、養老三載、簡劇官而給銭、大同四年、混衆司以行米、初依官立法、多少有差、後随時制宜平、均無別、自爾而降、相分二物、普給百官、至于外米、穀少如雲之稼、人無栖畝之粮、国用差倍於前、倉廩漸罄於後、因茲月俸難給、日廩屡空、既違先皇之素情、亦非後主之新慮、加以賜白粲者全廩六斗、得青蚨者、不盈百枚、論之故途、事不斉一、正三位行中納言兼民部卿藤原朝臣冬緒宣、奉勅、夫官田之設、為利朝家、即補闕之深図、充虚之遠算、今文官武職、要劇資粮、年少見行、月多不給、遂事不得已、或賜外庫、而諸国頻称正税不足、屡申不動用蓋、徒為行李之煩、毎有闕乏之歎、仍割件田、永充其料、願使勤王之吏、識栄辱於当時、主蔵之臣知礼節於季葉、凡厥上日毎月申官、一如旧規、勿失前躅、但其遺田者、官之蓄積、国之資儲、永号官田、伝之不朽、頃年或以公田施入寺家、或以私地奉資神社、猶格式所制、先後稠畳、後世若分此田、以充如此之色、非所以割民口分助国虚耗、是明君所不行、賢臣所不取也、縦非神寺総絶外用、予戒未萌莫令更然、
元慶五年十一月廿五日
○按ずるに、本書計数合はざる所多し、即ち要劇田の総数合一千二百卅五町二段三百卅九歩とあれども、山城、大和、河内、摂津四国の合計は、一千二百三十五町二段三百四十五歩にして、六歩の差あり、又山城国百九十四町三段二百卅九歩とあれども、図書寮以下十一司の合計は、二百四町三段二百九十八歩にして、十町五十九歩の差あり、又大和国四百六十七町九段二百十八歩とあれども、太皇太后宮職以下十三司の計、四百六十九町九段三百五十歩にして、二町百三十二歩の差あり、又摂津国三百十二町九段五十二歩とあれども、大舎人寮以下十八司の合計は、三百十二町九段百十四歩にして、六十二歩の差ある等是なり、