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札差業要集

三季御切米御扶持方渡り御蔵方御定法荒増左に〈○中略〉
一御借米御切米は、三季御張紙出る当日より八日目、勤仕以下御定日玉入、当日玉落分直に御金 渡り、翌九日目より御米渡り、年々御定式也、勤仕以下玉振切次第、翌日勤仕以上玉入、右順お以、 不勤以下不勤以上御役料迄五段順々玉入也、右玉入後、御書替相済分は、其翌日々々に追玉入、 猶玉振切後、御書替相済、後れ御切米之分は、別段に玉場〈江〉、其後れ日御張紙出る事、
但雨天に而も、玉場御金渡りは日々有之、御米渡りは相延、天気能日玉落之順に、追日御米相 渡事、
一御張紙表御定式、春は三月、夏は六月、冬は十一月、右三季晦日に限り、日相過、翌月朔日より勤仕不 勤御役料共、御金渡り無之、皆米渡り之事、〈○中略〉
一御女中御切米は、二季渡り、玉なし、皆米渡り、