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勘契備忘記

享保五〈子〉年書替所御切米御役所渡方定書
死跡御切米渡方之覚
一父子御切米に而、父子共に不請取内、父相果候はヾ、跡目被仰付候以後、不請取分計可被下也、死 後子者請取間敷候、若心得運に而請取候はヾ可及返納候、父存生之内請取候においては不及 返納、父子可請取分共可被下候、父春借米請取、子者不請取候共、子に春借米可被下候、夏借米よ り者、父之分可請取候、夏冬も同前、父地方に而取来候も差別無之事、
附父子共に請取候得者、不及沙汰事、
一父子同高歟、子之高増、跡目願無之面々者、父之請取候分は被下、不請取分は不被下候、跡式潰候 も同前之事、
附地方取に而跡式潰候はヾ、何月相果候共、収納之物成は被下、不収納者被下間敷事、
一組附之類、御番替、或者暇出、其跡〈江〉相抱候者、前之者請取候に無構、四月迄に抱候はヾ春借米よ り、八月迄に抱候はヾ夏借米より、十二月迄に抱候はヾ冬切米より可被下候、御扶持方者、抱候 月より総高お以、御切米御扶持方相渡候、組付明跡より抱候も同前之事、