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家中竹馬記
一樽美物等の目録は、次第、魚は前、鳥は後也、魚の中にも鯉は第一也、其次は鱸なり河魚は前、海の魚は後なり、鷹の鳥、鷹の雁、鷹の鶴などは、鷹お賞する故に鯉より前に書也、雲雀、鴫、鶉といふとも、鷹の執たらんは賞玩猶おなじ、又鵠は大鳥他に異なる故に、鷹の鳥よりも猶前に書也、