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庖丁聞書
一点心の時出る湯薬は、湯にてもまた酒にても飲事あり、貴人へは盆に天目おすへ、薬お包、檜の茶匙おそへ出す也、相伴へは薬お直にてんもくに入、茶匙お組付、二つ三つくみ付持出、引おとしにして、跡より湯お引也、〈○中略〉一点心の粉 胡椒 杏仁 山椒 右等分細末し、かはらけにもる也、