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宗五大草紙

料理の事一鷹の鳥のくひやう、春の鳥には、なんてんの葉おかんながけに敷て、焼鳥にして出し、亭主鷹の鳥のよし申されば、箸お手に持ながら、手にてふか〳〵と戴き、過分のよし申て、箸持たる方の手にて、はし持ながら、ゆび二にてつまみてくふべし、其後は箸にてくふべし、又引物汁菜などに、鷹の鳥おすること有、其時も過分のよし一礼して、はしにてくふべし、