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陪膳記
一食にても又はゆづけにても、口へたべはて候て、そのはしおぜんに置候時は、如前おしきの中へ可入候哉、又ぜんのふちなどにもたせ候て置候事も候哉の事、 前のごとくぜんの中へ入申候、はしの入様にも少様体在之由に候、先手おうつぶけて持候て 入候事はおもはしからず候、手おあふのけて持て入候が能よし申人あり、又主人貴人等の御 前にて御相伴などの時の食のたべ様に色々心得在之由候、