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大内問答
一御著坐候ば、則御盃可参歟、又御肴参次第の事、〈○中略〉御肴の次第の事は、雑掌がたの覚悟にて候間、此方には不存義ながら、尋承り候まゝ先及見候分は、初献にぞうに、二献すい物、三献同前、四献目の御肴参て、扠湯漬参、御菓子参、扠御休息候而、頓て又如先御著座候時、四献目の御肴〈さうめんか〉参、〈引物有〉御銚子参、扠五献目の御肴参り、銚子参候時、様体お見はからひ、御能はじめさせ申候、又前にしるすごとくに、ぞうに参、其後二献目お参、三献目に御能させられ候つる事もたび〳〵有之、又御ゆづけの以後、御休息に不及御能させられ候事も候つる、定法は無之候か、御休息候て、右に注候ごとく候事、猶々可然よし、沙汰申候也、