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豊鑑

内野行幸五日目十八日〈○天正十六年四月〉還幸なり、〈○中略〉禁中へ入らせたまひて、いやましの御ことぶきなのめならざる御気色なり、晴の御膳の儀式あり、それより殿下〈○豊臣秀吉〉も還御有て、踏舞に堪給はず、誠に天長く地久しく、御代たもち給ふべき福ひなりと、皆人仰たてまつるもことはり也、