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天正十年安土御献立
於安土上様三河守殿御申献立、 十五日おちつき本膳〈〈かわたてきん たこ〉〈かわたて かうの物〉〉 なます〈たいのやき物 な汁 〈かわたて ふなのすし 御めし〉〉 二膳〈〈おけきんえおかきて うるか〉〈わおきんにえおかきて かいあわび〉〉 ふとに〈〈かわたて うちまる ほやひや汁〉〈かわたて はむこいの汁〉〉三膳〈やきとり〈わきんきんきそくえ有 にし〉〉 〈きそく金銀絵有 かさめ〉〈〈やまのいも つるしる〉すゝき汁〉 よ膳〈〈かわたて まきするめ〉〈かわたて しいたけ〉〉 〈いろへ しきつほ〉 ふな汁五膳〈まなかつうお けづりこぷ〉 〈さしみ かわらけ入こはう しやうかず〉 かも汁 御くわしふちたか是おつけてやらひもろ まめあめ みのかきはなにこぶ から花 十五日晩御膳みづあへ こま〳〵 あゆのすしひだい 御めし二膳 〈くしあわび ならづけ〉 こち汁 三ひしくひ 〈かくにつぼ〉 たいのあつ物おり二かう 〈かくもり つぼもり〉 ふくらいり きしまぜにぶどう おり二かう かわらけの物そのほか、いろ〳〵いで申候、