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式三献七五三膳部記
二重一対へいじ一具〈此二色は、座敷の床の方に立置也、〉 式三献わの寸法膳姫折等寸法記にあり しほのもりやうは杉なり、高さ一寸ほど也、二  婚入には鯉お用ず、鯛お用也、口伝有之、ひばの枝おさす、 はじかみのもりやうは、杉なりに、高さ一寸ほど也、 かわらけわなし一〈女房衆へはまはしもりなりひきわたし〉   はしの台あり 梅ぼしは四つもりて、其上に壱つもりて以上五つ也三 鯛お用ゆる也御手かけ  かく足有本 何もかはらけの分にはわなり  帯のきやう はしの台あり 同えりきりはするめお長さ一寸程に切て、けずりて一片づゝもる也 あつ作とは、鯛のさかびて也、酒お、も不付はなつがつうおせぬ也、まきするめとは、するめお巻て縄にてゆひていづる也、さてちとすぢかへて切也、二  かわらけ弐つかさなる、下のかわらけにては湯お参申候也、御しるかけ食三 山のいもおかはすきて、壱寸ばかりに切て、きじお作て、たれみそにてしたゝめ候て、上にあまのりお置也、かくかくさしくらげにかはる事なし隻其まゝもる也一  二 かはらけこかく足同大ちう有かはらけ同御ゆづけ同こかく足有同かはらけ同かはらけちう同同同同前三 五  六 足かくかはらけあいの物足かく足かくかはらけ大ちうかくあひの物わあり同かはらけかはらけ五六分わありあひの物わありかはらけ足かく同同七 かはらけ同同大かくの足なし てしほ雑煮朱書 初こんの内雑煮大ぢうてしほはしの台ありみゝかはらけかめのこうにはいち上にいりこおもる也、常には青黄赤白黒なれ共、雑煮の時は青赤黄白黒ともる也、足には五色おもり候二朱書初こんの内朱書二こんそへざかなうづらの羽もりてんしんまんぢうまんぢうおもるに、三つ四つもるなり、然ばたてゝよせかけてもる也、四つの時は上に壱つ是およこに置也、四朱書三こん五朱書四こんの内立花やきそへざかな也てんしんむしむき六朱書四こんの内鮒の一こんに七朱書五こんむしあはびそへざかな也 慶長拾一年六月廿四日 大草三郎左衛門尉公以判有