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料理献立
年頭御式 朝御膳 〈二汁十菜〉右往古より五三〈ん〉二と唱へ申候、奥よりも五三二之御膳と御申有之、猶右に付古実有之、或、難相分候、御献立如左、但昨卯年〈○完政七年〉被召上候品お記申候、但例之外者、御品其節之御好に随ひ、少宛之相違御座候、 御本〈厚御三方附け方御献立書面之通〉〈御皿付〉御鱠〈きすご あわび くらげ くり きんかん〉 〈同上〉一御やきもの 〈すまし〉御汁〈花あわびみる〉 〈一塩小鯛〉御飯 御に物〈めばるたんざくこんぶ〉 御かうのもの〈みどりぶけし付〉 御二〈右同断〉かばやき 〈例〉ふき 〈とうへい〉御に物〈へいも ほな もすく か菜〉〈右同断〉御ひたし〈けしはくり〉 御引物〈例〉一わかえび〈同〉一御ひしわらび〈但牛〉 夕御膳〈五三二前同断〉 御鱠〈御品前同断〉 一御やきもの〈前同断〉 〈すまし〉御汁〈ほうぼ初霜こんぷ〉 御に物〈たいみる〉 御飯 御かうのもの〈一塩小百合根〉 御二 付あぶりきすご 御に物〈おぼろかへのり〉 〈ふくさ例〉御汁〈前同断〉 御にしめ〈ぜんまい梅ぼし〉 御引物〈両種御品前同断〉 右は三け日とも同断、御品は御好次第前同断節分御式朝御膳如尋常夕御膳五三二前同断 但御引物例 一やきとりつむぎ〈○鶇〉 一御ひしわらび〈○下略〉