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浪花の風
牡蠣は少なき方なれども、土人猶賞味す、故に十月頃よりかき船とて、口口辺より多くかき積たる船来る、此船にてかき料理とて、かきお加へ飯お焚、其余、汁、平等に至る迄、一式かきのみお用ひたる料理ありと、土人之お賞玩す、