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倭訓栞
中編十志
しつぼく 蛮語なるべし、或は卓袱の唐音也といへり、又卓子およめり、丈膳およめるは、孟子の食前方丈によれるにや、又八仙卓(ぱずえちよ)お訓す、八仙人に据にや、高三尺余、幅四尺余、四方朱漆にて塗て、縁に斑竹お打、四隅に獅子の形の脚あり、廻りに紅白の紗綾お垂る、卓下に餕余の物又皮骨などお入る器お置く、是お〓斗(つあヽてろう)といふ、