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酌次第
一つねにとりざかなにて御酒有とき、座敷により久しきとき、くぎやうの物いかほども座のけうによりて出べし、かやうの儀はさだまれるほう有べからず、主人の御きしよくによりて御酒久しきときは、いづれも同前也、一同とりざかなと雲事、何なりともいくいろももりて出すおいふ也、二いろ三いろももる也、あしうちなどにも杉原おしき、そのうへになんてんのは、あるひはしやかなどおしき候て、さてそのうへにもる也、正月などはうらじろ、ゆづりはなどしきてよき也、